ミツオーがくれた、生きていく勇気

去年、そして今年、2年連続で年の瀬に、私はアジュディミツオーから
“生きていく勇気”を与えてもらいました。

自分の中が真っ白で、何も心を温めることがなく、仕事も手ごたえをなくし、何もかもが無味無臭に思えていた昨年末。
たまたまテレビで見た東京大賞典で、ミツオーを知り、地方競馬が身近になり、それでもぼんやり
していた私の目に飛び込んだ「ドバイ遠征」。あれ以来…ずっとずっと、心の励みとなり
常に私の心の中で走っていました。

そして…急激に落ち込んでしまった今回の年末。大賞典は行くけれど、
正直来年、競馬を追いかけるかどうかさえ、迷い出したほどの落ち込みが私を襲っていました。

正直言って、この落ち込みは激しく大きなものでした。自分で自分が手に負えない苦痛。
手に余る憂鬱。しばらく競馬から離れようかと、本気で考えたりもしました。

そんな中での、この大賞典。ミツオーが“体を張って”教えてくれた、挑戦する勇気。走り抜く勇気。
諦めない勇気…

中央初参戦の10月の府中。59キロの重さに「よいしょ、よいしょ」と一所懸命走ったミツオー。
国際G1のJCD、目のギラギラが鈍り、きれいな体をしていながらも輝きは鈍く、
最終コーナー回った直後に謎の失速。落鉄をし、10着という初の二桁着順に敗れたミツオー。
その後しょんぼりと落ち込んでいたらしいミツオー…

挫折を知り、そしてまた走り、逃げ続け、自分の道をひたすらに駆け抜けたミツオーの姿に

私は今年も、生きていく勇気をもらい、助けられました。

前向きな逃げは、それは逃げではないのだと
中途半端な逃げほど、見苦しいものはないのだと

アジュディミツオーとの出会いは、本当に、運命の出会いだった、と思えてなりません。

貴方がくれた勇気、決して無駄にはしません。

本当に、ありがとうございました、ミツオー。