ガンはなくならないのでしょうか…?

5/29(月)、岡田真澄氏と米原万里さんの死が伝えられましたが
お二人とも原因はガン(食道ガンと卵巣ガン)。
21世紀になり、医術も日進月歩だとはいえ、やはりなかなか抗いきれないのが
ガンなのでしょうか。

岡田真澄氏は、私たちの年代だと恐らく「ファンファン大佐」が有名なんでしょうけども
私は生憎見たことがなくて、数年前に見た「幕末太陽伝」と、あとは何だったかなぁ…
次郎長か何かの時代物映画で、えらい美男子がいて驚いたことが強烈に残っています。

そして米原万里さん、私この方の文章が大好きでした。
ちょっと前にテレビで拝見した際に、かなりやつれた顔だったのが気がかりだったのですが
普段あまりテレビを見ない私はそのまま…まさかガンを患っていたとは思いもよらず
56歳という若さで亡くなられたことがショックでなりません。

この方は帰国子女で、子供の頃、チェコプラハに住まれていました。
今でこそ日本でも有名になったプラハですけど、当時はソビエトの管理下で
そこでご両親の判断でチェコ語ではなくロシア語を学ばれ、それが以降の米原さんの活躍へと
つながっていきます。

本を読むたび、テレビで拝見するたび、担当された仕事を知るたび、驚きの連続でした。
辛口以上に切れ味のするどいコメント。帰国子女は多いけど、冷戦状態だった頃のソビエト管理下で育った人から見た日本や世界が、新鮮でもありました。
色々大変なこともあったかと思いますが…

ご冥福をお祈り致します。

私の父は肝臓ガンで亡くなりました。友人のお母様は食道ガン。
時々妙に慣れてしまうんじゃないか、というぐらい、ガンという言葉を聞かない日が
無くなってきているほど、ガン患者数は増えている気がします。

勿論、=治らない病気だということはなく、さまざまな治療法が発明されて
以前なら治らなかった病状も、改善されているという事例は多いようです、が
ご本人そして支えるご家族の辛さやしんどさは、変わらないと思います。

うちの場合は…最初肝炎から始まり(まだC型肝炎が認定されていなかった頃にです。
恐らく若い頃の輸血が原因だろうといわれていますが、はっきりした原因は不明のまま)
肝臓ガン、糖尿病、そして最後には膵臓にも少し影があり、視神経への影響も出ていたようです。

闘病期間は長かったですね。特に肝臓は「眠れる臓器」(他にもネーミングはあります)
と言われて痛みがなく、気がつくとガンに…。

父はお酒が大好きでした。アル中まではいきませんでしたが、酒癖は悪かったです
(私自身は記憶があまりないですが、母や姉は思い出したくないようです)。

なので、肝臓をやられても仕方ない、という感がありましたが
病気をきっかけにようやくお酒をやめ…それから10年近く経って
肝臓の1/3(だったかな)除去手術をしたのですが
(術後、見させてもらいましたよ、肝臓)、先生いはく
「昨日までお酒飲んでいたような肝臓だよ」とのこと。家族3人、蒼白しました…。

ちなみに姉も私もお酒飲みですが、そんな父を見てきたので、無茶飲みはしない(はず)です。
年を取っても、おいしいお酒が飲める体でいたいですから…

父の場合、糖尿もあったのがネックでした。と同時にどえらい基礎体力があったため
多少の無理がきいてしまうのも同様にネックでした。恐らく一般的な体力の方だったら
ここまで闘病するのは難しかったんだろうな、そう思うと、変に切ないです。

最後の数日は意識がなく、静かに息を引き取りました。
苦しかったのかどうか、分かりませんが、辛くなかったはずはないでしょう。

今、日本に、世界に、ガンで苦しんでいる方々そして支えている家族や友人
皆の辛さが決して無駄にならないよう、いつか、すべてのガンが完治できる日が来ることを
願って止みません…

※表現には十分に配慮したつもりですが、万が一気に障るような表現等ありましたら
ここにお詫び致します。                     うぉ~た~